或るロリータ

A Certain Lolita

吝嗇

貧乏はメンタルを弱くする

久々に文章を書く。気づけばずっとこのブログも更新していなかった。仕事が忙しくて、まるで手がつけられなかったのだ。 私がネット界隈から失踪してしまったと思った人もいたかもしれない。だが、私はなにぶん往生際の悪い人間なもので、美しい別れとか、鮮…

机を買うお金がないから自分で作った

就職して早半年が過ぎた。毎月僅かながらの給料をもらい、寝床と質素な食事くらいは確保できるようになった。しかし貧乏暮らしからは未だ脱出の兆しはなく、忘れたころに届く健康保険と国民年金の支払い通知に震え上がって目をつぶりたくなるのは相変わらず…

初任給が出たらまず何に使うべきか

死が間近に感じられるほど生活に困窮していたニート生活も終わり、何食わぬ顔で通勤電車に乗る毎日もすっかり板についてきた。とはいえまだ初任給をもらうまでには一ヶ月の日月を要する。カード払いで負債を先送りにしつつどうにか毎日を凌いではいるけれど…

貧乏だから家で餃子をつくる

ビールといえば餃子。餃子といえばビール。このふたつはまるでラブコメにおけるツンデレな幼馴染のように切っても切れない関係である。 数年前、初めて地元に餃子の王将ができた。田舎者は大喜びだった。毎日開店時間前に店の前で行列ができていた。「みんな…

ニートになって変わったこと

私は二十年以上九州の田舎町で育ってきた。平凡な家庭に生まれたが、大した苦労もせずに育ち、大して考えもせずに地元の企業に就職した。毎週末は自宅か友人の家で酒を飲み、月に一二度は居酒屋へ繰り出すこともできた。たぶん、人はそれを平和と呼ぶのだろ…

歯医者は誠実な男のためのキャバクラである

私は人生で三度、キャバクラに行ったことがある。一度目は前に働いていた会社の忘年会のあとに連れて行かれた時。二度目は卒業後に会った高校の同級生(在学中は一度も遊んだことはなかった。しかも彼は酒が飲めない)の誘いを断りきれずについて行った時。…

或るニートの食卓

仕事を辞めて一か月。日毎に生活が苦しくなってきた。ギブミーチョコレート。お菓子なんて当分買えそうもない。待てども待てども給料日なんて来ないから、少しでも延命を図るために、節約生活を行うことにした。 かといって、体を壊してしまっては元も子もな…

10年以上かけて貯めてきた貯金箱を壊した

小学生の頃から私はとにかくケチな性分であった。月のお小遣いは、一年生なら100円、二年生なら200円といった具合の、好きな時にジュースも買えない生活だったから、なおさらお金に対しては敏感だった。お小遣い以外での収入源といえば、家のお手伝いである…

寒い夜は燻製を作って飲む

燻製といえば、ただの食材を優秀な酒の肴へとグレードアップさせる魔法のことである。コンビニへ行っても、ただのチーズに比べてスモークチーズは少々お高かったりするので、なんとなく燻製というものに高級なイメージを抱いている人も多いのではないだろう…

青春18きっぷで九州を旅してきた

去る八月七日より二泊三日、みんな大好き青春18きっぷを使って一人旅に出掛けていた。おそらく知らない人はいないと思うが、青春18きっぷというのは11,850円で買えて一日乗り放題の乗車券が五枚綴りになっている貧乏学生に打ってつけのお得な券なのだ。日帰…

水は買わずに汲むものだ

暑くなってくると、水分補給は必須である。家に麦茶しかなかった小学生の頃や、部活動で汗だくになった中学生の頃は、たまに自販機に行くとわくわくが止まらなかったものである。握りしめた百円玉で、ファンタを買おうか、コーラを買おうか、息をのんで選ん…