或るロリータ

A Certain Lolita

真夜中の学校

ひどく酔っていた。
酔っていたから、何もかも許される気がした。

 

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卒業して何年経つだろう。
変わっているようにも、あの頃のままのようにも見える。

 

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玄関に灯りがともっている。
誰もいないのに不思議だ。

 

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昔よくこうやって水を飲んだなあ。
ぬるいのにごくごく飲んでた。

 

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夜のブランコ。
誰も座っていないブランコは、この世でいちばん淋しい遊具に見える。


※深夜徘徊ではありません。帰宅中に寄り道しただけです。