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或るロリータ

A Certain Lolita

遅筆の苦悩

懊悩

私は書くのが遅い。とても遅い。ここのところほぼ毎日ブログを更新しているけれど、ひとつの記事の分量は1000文字から5000文字の間くらい。大した分量ではない。その癖いつも気がついたら一時間くらいかかっている。

私が書くのが遅い原因は、何も人差し指でぽちぽちとタイピングをしているからではなくて、単純に文章が浮かばないからである。「今日はこんなテーマで書こう」と思ってもいざパソコンを開いてまっさらなテキストエディターを前にすると最初の一文から何も浮かばない。それに集中力がないから、ようやく書き始めたとしてもテレビ番組の楽しそうな笑い声につい耳を傾けてしまうし、気まぐれにツイッターを開いてしまうし、無意味にラインの通知を確認してしまうのだ。

今はニートだからいいものの、仮に就職が決まったとすれば、毎日何時間も文章を書いている暇はない。だとすればもっと速く書けるようになりたいものなのだが、私にはその方法が皆目見当つかない。小学生のころ、夏休みの宿題なんかをいつも後回しにしていたツケが今になって回ってきたような気がしている。

というわけでできるだけ時間を意識するように、文章を書くに当たって書き始めの時間と書き終わりの時間を計測しておくことにした。といいながらこの文章は、昨日の寝る直前に少し書いて、今朝の起き抜けにまた続きを書いて、夕餉のあとにしてようやく書き上げるという始末であるから、私はとことん集中力に欠ける人間であるのだろう。

時には酒に頼ることもある。酔っ払っていると不思議とすらすら文章が浮かんできたりすることもある。そのほとんどが破綻した文章にちがいないのだが、伝えたいことのおおよそはぼんやり形づくられていて、調理には成功したが盛り付けに失敗した料理のように、別段食えないこともなかったりするからおかしなものだ。かといって毎度毎度酒に頼っていたのでは、本当に酒なしでは何も書けなくなってしまいそうな気もするし、そもそも酔っ払ったからといっていつでも神のひらめきがあるわけでもなく、ただ単に憂鬱が加速してやがて眠りに就くだけの酔いどれの晩も珍しくない。

しかし、書けないからといって書かずにいると、いよいよ人は何も書けなくなってしまう。だから私はどんなに頭がぼんやりして、何をするにも物憂いどろどろの日であっても、何かしらの雑文をキーボードに叩いてそれから、皆様のお目汚しを致さなければ、胃のもたれを感じてしまうのである。