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或るロリータ

A Certain Lolita

自堕落のループにはまっている

私情

生活にも陰と陽があると思う。特に私はそれが顕著だ。調子のいいときには物事がすべてうまく行って体調も万全で、仕事も趣味もうまくいくものなんだけれど、そういう日はおおよそ一週間も続けばいい方で、すぐに私はだめな方のループに陥ってしまう。そして一度そのだめな方のループにはまってしまうとなかなか抜け出す事ができないのだ。こういう記事を書いているということは、今まさに私はその自堕落のループの真っただ中にいるという訳だ。

私が人生で禁酒をした回数は数え切れない。それは何度も禁酒に失敗しているからである。酒を飲むということは私の生活の中で数少ない楽しみのひとつであるから、それをすっぱり断ち切ってしまおうという気持ちはない。しかし、酒を飲むと他の作業が何にも捗らなくなってしまうのは事実だ。

仕事を始めて一ヶ月。ブログの更新が目に見えて減っているのは仕方ないとして、上京前から書き進めていたはずの小説はすっかりそのまま埃をかぶっている。毎日毎日今日こそは、せめて一行でもいいから書こうと思いながら仕事を終え、帰り着くとコートを脱ぐのとほとんど同時にもうビールの栓に指をかけている。

こんなんじゃいけない、と思いながらテレビの電源をつけ、腰を下ろしたらもうおしまいだ。延々と終わらない晩酌のはじまりだ。ひとりの夜はごはんのあとにも缶詰とかお菓子とかをつまみながらいつまでも飲み続けてしまう。食後には甘い物を家中さがして今度はウイスキーを飲む。私は酒を飲み始めることは人一倍上手なのだが、やめるのがとことん下手なのだ。気が付いたら九時とか十時とかそんな時間になって、焦ってパソコンを開くけれど小説を書く前にメールをチェックしてブログを更新しようと開くけどネタがなくネットサーフィンに走って、そうこうしているうちにいよいよ日付を跨いでしまって、今日はもういいや、とあきらめて立ち上がり溜まった洗い物をみじめに洗うのだ。

そうした生活を続けているともう自堕落でいることへの罪悪感など薄れてしまう。暗い部屋の中でテレビとパソコンの画面だけが青白く光り、バリバリとスナック菓子のビニールの音と、ウイスキーを注ぐ音とだけが聞こえるひとりきりの沈んだ部屋で、私はなぜだか働いているはずなのに引き篭もりのような気持ちになるのだ。

明日こそ、明日こそ一行でいいから小説を書こう。全てを明日に丸投げするところを見ると、私はきっとまだこの自堕落のループから抜け出せそうもない。しかし今夜はタイムリミット。明日も労働だ。眠らなければ。睡眠を削ってまで小説を書くような根性があるのなら、そんなやつは今もう既に書いているはずだから。今夜の私は眠るのだ。明日の自分が真人間になっていることを願って。