あてもない旅の続き。
初日の宮崎の旅が海を眺めるだけで終わってしまったので、二日目は宮崎から鹿児島へ向かう道中で、田舎の駅舎めぐりをすることにした。
田舎の駅はなかなか分かりづらいところにある場合が多いので、ググって良さげな駅を選別し、カーナビに登録してひたすら事務的に回るという、ロマンもクソもないやり方をした。
大隅大川原駅
木造のこじんまりとした駅舎である。建て替えられているのかまだ割と新しい。
最近、建て替えでわざと古いデザインにする駅が増えていて嬉しい限りだ。
嘉例川駅
割と有名な駅らしい。観光客の団体が入れ替わり立ち替わり訪れて、パシャパシャ写真を撮っていた。モダンだが広くて綺麗な駅舎だった。こういう喫茶店があってもおかしくない。
駅舎は開業当初からの木造建築で、鹿児島県内の駅本屋としては駅大隅横川舎と並び最古の存在。2004年、旧・隼人町が保護のため買収し、2006年には登録有形文化財に登録されている。駅舎は地元のボランティアによって整備・清掃される。駅ノートが置いてある。(Wikipediaより引用)
調べて見てみたら結構凄い駅だった。きっと地元の人に愛されている駅なのだろう。 さらに、駅弁がランキング一位になるくらい人気らしい。次回はのんびり列車の旅で訪れてみたい。
喫煙所がまたいい味出してた。
表木山駅
今回、一番期待以上だったのがこの表木山駅。事前情報無しにふと寄ってみたら、思わずニヤリとした。駅舎というより、ちょっと大きなバス停のよう。もちろん無人駅である。
読めねえし!
一瞬、廃駅なんじゃないかと思ってしまった。
ちなみに田舎の無人駅にはこのパターンの駅がよくある。というか私の家の最寄駅もそうだ。改札という概念がなく、タダ乗りしようと思えばし放題なのだ。でも、律儀に切符を買っちゃうのである。
ただ、以前、熊本や長崎に旅をしたときは、無人駅の場合は一番前のドアしか開かず、降りる際に運転手に切符を見せるというルールがあって少し焦った。意外とちゃんとしてる地域もあるのか、と思ったが、きっとうちの地元が呑気すぎるだけなのだろう。
以前はちゃんとした木造の駅舎があったらしい。無人駅になる際に解体されて今の形に変わったとのこと。なんか、もったいないなあ。
ちなみに、2013年度時点の一日平均乗車人数は一人。
それが誰なのか気になるけれど、一人の為に残され続けている駅があるということに、JR九州の優しさを感じてしまう。
それにしても秘境駅めぐりは楽しい。
熊本〜長崎の旅はこちら。