或るロリータ

A Certain Lolita

夕暮れの玉川上水沿いを散歩する

ニートにとって一番の問題は、運動不足である。ハロワに呼びつけられたり、食材を切らしてスーパーへ出かけたりする日であれば、往復二十分ほどの道のりを歩くことはあるんだけれど、何の予定もない日には、まったく陽の光を浴びずに一日を終えるなんてことも珍しくない。

というわけで、気まぐれに散歩をすることにした。太宰治が入水自殺を図ったことで知られる玉川上水沿いを歩いてみる。

川岸に鴨を発見。 

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今夜は鴨鍋にしようか……なんて考えてしまった。貧乏は心まで貧しくしてしまうようだ。

 

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少しずつ空の色が変わり始めた。

雲や建物も西陽で色づいている。この時間帯の空が一番好きだ。

 

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目にしみる夕陽。

あまりに美しすぎて、今の私なんて、存在ごと浄化されてしまいそうな気がした。