読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

或るロリータ

A Certain Lolita

青春18きっぷで九州を旅してきた

吝嗇 旅情 徘徊

去る八月七日より二泊三日、みんな大好き青春18きっぷを使って一人旅に出掛けていた。おそらく知らない人はいないと思うが、青春18きっぷというのは11,850円で買えて一日乗り放題の乗車券が五枚綴りになっている貧乏学生に打ってつけのお得な券なのだ。日帰りで五回に分けて使ってもいいし、友達と一緒に使ってもいい。しかし基本的には鈍行しか乗れないので移動にめっちゃ時間がかかる。だから移動を楽しめる人にしかお勧めはできない。私は学生ではないがケチなので買った。

今回の旅では熊本経由の長崎行きという計画にした。途中、福岡と佐賀も通るので、一応四つの県を跨ることになる。ちなみに出発地は大分である。特定されたら怖いので一度しか言わない。

私はこれまでに二回ほどこうした青春18きっぷを使っての一人旅を行ったことがあるが、そこで学んだことは、予定を詰め過ぎないということである。元をとってやろうという思いから、「青春18きっぷでどこまで行けるのだろう」と考えるのはやめた方がいい。確かに行こうと思えば結構遠くまで行くことはできるんだけど、それだと食事をする時間もないし、観光する時間もない。いくら元をとっても旅を楽しめなければ本末転倒だろう。3000円以上の道程を乗ってしまえば十分元は取れているのだから、あとは移動以外に時間を遣うのがベターである。

それから、以前私が犯したミスとして、途中で列車に乗り遅れて予定が狂ってしまったことがある。田舎の方は一時間に一本しか列車が来ないというのがザラにあるので、もしそれを逃すと次の予定まで全部後ろ倒しになってしまうのだ。旅はいつだってうまく行くとは限らない。もし一番遠いところまで行くつもりで宿を予約していたら、辿り着けなくなったときに泣きを見るのは言うまでもない。

ここまで書くと18きっぷなんて面倒くさいだけじゃん!と思われそうだが、以下のことに気をつけていれば、基本的には自由な旅になるはずだ。

目的地は最小限にする

普通の旅行ならば、宿の周りに観光名所があって、そこを急ぎ足で回ったあとに、宿に戻って温泉に浸かり美味しい料理を食べる、というパターンが多いだろう。しかし18きっぷの旅では、どうしても移動の時間が大半を占めてしまう。特に田舎の方となると、列車の時間に気を配らなければ、数少ない列車に乗り遅れて、一時間待ちなんてするハメになる。だから、車移動と違って、各地で下車して観光地を回って、最後に目的地の宿に辿り着くなんてのは理想に過ぎないのだ。

私のおすすめとしては、

朝早く出発

昼頃に途中下車。昼食、軽く観光。

再度移動。夕方ごろ目的地へ到着。

くらいのプランが無理がなくて良いと思う。ただ私の場合は、昼ごはんはカットして駅のキヨスクで簡単なものを買って済ませたりもする。乗り換えの隙に10分以上あれば可能である。「何時にここに行って、何時にここに行って〜」と考えていると、必ずうまく行かないところがあって、残念な気持ちになるから、始めから目的なんて決めないのが一番良いのかもしれない。

 

今回私の場合は、熊本県の赤瀬駅と、長崎県千綿駅に行くことを目的としていたから、その他は時間があれば寄ってみようかな〜という気持ちでいたら、時間がなくて全く寄ることが出来なかった。

 

f:id:steam:20150807153008j:plain

赤瀬駅。秘境駅ってこんな駅のことを言うんだろうなあ、という感じだった。

ちなみに帰りは乗り遅れてそれから一時間待った。

 

f:id:steam:20150808190302j:plain

千綿駅。海のすぐ傍を走ることで、夕陽の時間帯には特に美しいらしい。今ちょっとしたブームになっているのか、カメラを持った人がたくさん集まっていた。一人旅らしき女の子もたくさんいて、こういうの好きな女の子と一緒にお酒を飲みたいと思った。

 

「青春18きっぷ」ポスター紀行

「青春18きっぷ」ポスター紀行

 

 ちなみにどちらもこの本を見て知った。過去の青春18きっぷのポスターが一挙掲載されている。撮影時の苦労話なんかも書いてあって面白い。また、18きっぷのポスターは写真もいいけど文章もジーンと来るのがあって、流石、旅をしたい気持ちを掻き立てるのがうまいと思う。

格安のよくわからない宿に泊まったり、初めての一人バーに入って孤独に苛まれたりしたけれど、上のふたつの駅に行けたことは、この旅の収穫であったと思う。疲れたけど、この旅の終わったあとの解放感がまたたまらないのだ。友達とワイワイ旅行するのもいいけれど、一人旅をすると自分が少し成長した、ような気になれる。それもまたよい。さあ、みなさんも旅に出よう。