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或るロリータ

A Certain Lolita

八代亜紀はなんて可愛いんだ

そんなことを言うと白い目で見られるのが世間である。 しかたがない。彼女は私よりずっとずっと年上だからだ。だけど八代亜紀の目つきが今でも色気を備えているのには間違いないし、歌声の魅力がいつまでも衰えないのも事実である。 Marty Friedman with Aki…

悲しい恋の歌を聴きたい夜もある

幸福より憂鬱が酒の肴になることは間違いない。今夜も私はビールにウイスキー、それでは飽き足らず安物の焼酎を煽りながらネットサーフィンに明け暮れている。それも悲しい恋の歌ばかりを探し求めて。暗い気分に浸れるのは、酒飲みにとって至福の時間である…

今年あなたはスナックでどんな曲を歌いますか

あなたの十八番は?と訊かれると困ってしまうが、知らない人の前でもまず歌いたい曲というのはいくつか存在する。そのひとつが風の『22才の別れ』である。 風というバンドはかつてフォークソング全盛期のかぐや姫の伊勢正三がやっていたバンドである。バンド…

ジュリーのようなエロい男に憧れる

エロいと言われる男に憧れる。それは決して飲み会の席で下ネタを言って許されるというようなアドバンテージが欲しい訳ではない。スカートめくりをして大目に見られたい訳でもない。いいや、それらが許されるならそれに越したことはないけれど、私が憧れてし…

さだまさしのアルバム『夢供養』がオリコン1位になる時代があった

さだまさしのアルバムで一番好きな一枚を訊かれたら答えに悩んでしまうけれど、名盤を選ぶのなら『夢供養』の存在は避けては通れない。『夢供養』は、1979年に発表されたさだまさしのソロ4枚目のアルバムだ。オリコン1位、レコード大賞のベスト・アルバム…

夜の街をドライブしていた頃

まだ故郷にいた頃、私はときどき夜になると思い立ったようにドライブへ出かけた。おんぼろの軽自動車に乗って、街灯もない山道を下って街へ出た。私にとって毎晩の憂鬱とたたかう燃料はアルコールだけだったから、ドライブをするという日には生唾を飲み込ん…

歩きながら音楽を聴くのは楽しい

タイムカードを切って、仕事場のドアを開ける。エレベーターを待つあいだ、ポケットからiPodを取り出す。イヤホンを耳に挿して、iPodの電源を入れる。今朝、通勤中に聴いていた相対性理論が一時停止になったままだ。プレイリストをぐるぐる回して、浅川マキ…

「佐々木好」という歌手を知っているだろうか

私は、人生で彼女の名前を知っている人間に、一人しか出逢ったことがない。それは地元でたまに顔を出していたレコード喫茶の店主である。父も母も知らなかったし、テレビで話題に上るのも観たことがない。私はラジオを聴く習慣がないから、もしかしたらラジ…

人前で絶対に歌えなかった私がカラオケを好きになるまで

歌が好きな子供だった。流行りのJ-POPやTVのCMソングを、親の前でも近所のおばさんの前でも友達の前でもいつも口ずさんでいた。街はどこでも私にとってステージだったし、太陽はスポットライトだった。 特に女性歌手の曲が好きだった。少年特有の甲高い声で…

もう転職なんてしない

初めて買ったCDが槇原敬之の「もう恋なんてしない」だった。今では目にすることもなくなった8cm盤の小さなCDを、割れるほど聴き込んだのを覚えている。その頃私はまだ小学生だった。取り立てて失恋をした直後だったわけではないのだが、流行りのイカした派手…

金曜日の夜に流れるあの曲

行きつけの居酒屋が出来たのは、まだ今年の夏のことだ。 狭くて居心地のよい空間の中で、大好きな日本酒のグラスを傾けながら、出し巻き卵をつついていると、一人のときも、二人のときも、それ以上のときも、舌の上に広がる幸福に、みんな喋ることを忘れてし…

BARで聴きたい井上陽水の名曲を紹介する

みなさんお元気だろうか。世間はシルバーウィークとあって、珍しく憂鬱が影をひそめている日曜の夜である。私は例に漏れず部屋でテレビを見たり音楽を聴いたりしながら親の仇のようにひたすら酒を飲み続けているところだ。ひとりで飲んでいると、何杯飲んで…

お酒を飲みながら聴きたいサザンの名曲を紹介する

夏が始まる前は、「今年の夏は沢山美味しいもの食べて、沢山遊ぶぞ!」なんて甘い夢を抱いていたけれど、例年通り今年も夏バテに襲われたのか、三度の食事の間際になると、咀嚼することへの深い疑念を抱いてしまい、ついついジュースやアイスクリームで誤魔…

星野みちる 『夏なんだし』は新しい夏のテーマソング

先般、おんぼろの軽自動車で突撃の旅に出た。主に写真撮影が目的である。おニューのカメラでひたすらに何か撮りまくりたい衝動に駆られていたのだ。道端に物憂げな向日葵でも見つけたなら、すぐに車を停めてパシャパシャやっていた。けれどその日は陽射しが…

古くさい恋の唄ばかり

私は自分の部屋にいる時や、車を運転している時、そのほか空き時間があれば基本的に音楽を流している。ジャンルにこだわりはないけれど、フォーク・歌謡曲辺りが多い。この趣味、日本の歴史の中でみれば王道だと思うんだけど、周りの人間にまったく理解され…